アタッカー(選手)とは、その名の通り「攻撃手」。個人の能力が発揮されるポジションであるというだけではなく、戦略にバリエーションもたらすポジションです。サウスポーアタッカー・タンクアタッカー・スナイプアタッカーのような派生したポジションもあります。
【チーム編成の確認】
大将・・・1名。コート内からスタートする。当てられた瞬間に負ける。
リベロ・・・1名。残り30秒まで最前線で布団と身体を使って相手枕をガード。
アタッカー・・・3名。枕を投げて相手を就寝させる攻撃手
サポーター・・・1〜3名。自陣に枕を戻し、先生が来たぞーコールをする。
【アタッカーの動き】
・試合開始前には競技エリア後方の布団で寝たふり
・自陣のエリア内を自由に移動出来る。但しリベロ裏に隠れ続けるのはNG。
・相手への攻撃や大将の防御、扇動や連携と選手によって個性がある。
【アタッカーの就寝条件】
・相手の枕がノーバウンドで当たったら就寝
・キャッチや持っている枕で弾く行為も就寝
・リベロが相手の枕を弾き、その枕がノーバウンドで当たると就寝
・ダブルヒットはなし。1人目のみ就寝
・枕を投げる前後で場外した選手の枕が相手に当たった場合は無効
※審判の判断で試合を止める場合もある。
・場外は就寝
【アタッカーのコツ】
格言1 攻撃は最大の防御なり
大将を就寝させれば勝ちとはいえ、相手の戦力を削いでいくのは基本戦術です。ドッチボールでは避けることが戦略となりますが、まくら投げで飛び交う枕は10個。一度に複数人から狙われると生き残る難易度は上がります。攻め続けることで、相手を撹乱し、相手にプレッシャーを与え続けましょう。
格言2 タンクアタッカーは諸刃の剣
第7回大会から「タンクアタッカー」も現れてきました。大将を狙われた時に身を呈して守る役割で、主に「先生が来たぞ〜コール」の後や相手チームが多数の枕を専有している時に攻め<守りを重視する役割です。時に有効な手段となりますが、攻撃回数を減らすだけではなく、劣勢な場面で活躍するため、状況を打破する決定打にならない側面もあります。一枕一寝を狙うスナイプ型選手が兼任する方法もあります。
格言3 相手と味方の動きを観察せよ
最初の方は枕を避ける投げるのに必死で周りが見えなくなり、選手同士がぶつかったり、団子になることもあります。バスケの試合のように相手と味方の位置を把握しながら連携した試合が出来るようになると勝率も上がります。お互いに声をかけあい、相手がどこから投げてくるか、リベロ裏に選手がいるか等、声をかけあいましょう。
格言4 「緩急」が日本一への道
「緩急」これは核心です。第7回の全国大会で優勝したチーム、8人中5人は中学1年生でした。東京予選会を2連覇したチームの大将は女性です。まくら投げは「速いだけ」が全てではないのです。ボールとは違い投げるのは枕。枕速にも限界があります。だからこそ、フワッとした枕と鋭い枕。最初に投げた枕を後から投げた枕が越していくということもあります。それらを使い分けることで女性や子供でも楽しみ、勝つことが出来る。それがまくら投げです。
【アタッカーの戦略&テクニック】
①ダブルクロス
サウスポーのアタッカーを左サイド、右利きを右サイドに配置して相手コートを対角線上に枕が通り過ぎていくように投げる。陽動もしやすい布陣。
②サイドパス
リベロの横・下から相手大将またはアタッカーを就寝させる方法。大将はリベロ裏にいることが多いため、隙をつけると一気に勝利へ近く。
③裏出し
自陣での枕溜め、膠着状態の時にリベロ裏にいる選手を外に出すため山なりの枕を上からリベロ裏へ落とす。上に気を取られてリベロ裏から出てきた選手を狙う。初見寝かせのテクニック。
アタッカーの幅は広い!自分のスタイルを見つけてまくら投げを楽しみましょう!